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織戸組×SDGs第24回~粉塵抑制システム~

お知らせ2023.09.28

弊社のSDGsへの取り組みを特集する「織戸組×SDGs」、過去には弊社の主力事業である砕石事業での取り組みとして、ハイブリッド建設機械ゴミ取りトロンメルハイブリッドラジコン草刈機工場間人事交流についてご紹介しました。

砕石事業は、主に建設機械を用いて掘削した山の岩石をプラントで決まったサイズに加工し、コンクリート・アスファルトの原料や道路の路盤材などの製品として販売する事業です。

今回は、弊社 山梨白根工場で導入した粉塵抑制システムについてご紹介いたします。

近年、山梨白根工場で採取される岩石において良質岩石の割合が増えています。
良質岩石は固く割れにくい岩石の事で、その割合が増える事は生産する製品の品質向上に繋がりますが、固く割れにくいという事は含有する水分量が少なく乾燥しているという事であるため、掘削や破砕の際に発生する粉塵の量が増加してしまいます。
特に冬場の乾燥した日には粉塵が舞い上がりやすくなり、地域社会の環境や社員の健康に悪影響を及ぼしかねません。

そこで今年6月に導入したのが粉塵抑制システムです。
今回導入したのは、水と界面活性剤を混ぜてミスト状で噴霧する事によって空中に漂う粉塵を捕捉するタイプのものです。


噴霧の様子
ここでは、サージパイルという一時貯蔵設備に原石を投入する直前に噴霧して、投入時に粉塵が舞い上がる事を防止しています。

界面活性剤を混ぜる事で水の粒子径が小さくなり表面積が増加するので、粉塵を捕捉しやすくなるそうです。
従来使用していた、シャワーのように水だけを撒く装置よりもはるかに少量の水で粉塵を抑制する事ができるため、節水にもなります。

界面活性剤を使用している点や、自動的に水を汲む事ができないので都度タンクに水を汲む必要がある点等から、粉塵抑制にかかるコストや労力は従来の装置よりも多くなってしまいますが、この粉塵抑制システムの導入を決めた生産部長(山梨統括)は次のように述べています。

工場を存続させるためには、地域住民の皆様からのご理解をいただきながら運営していく事がマストだと思っています。
これまで環境だけでなく社員の作業環境や仕事のやりやすさについても改善を目指して様々な取り組みを実施してきました。
自分が入社した時と比べると相当改善されましたが、環境に配慮した工場づくりは当然、今後も進めていかなければならないと思います。

SDGsという観点でいうと、粉塵抑制システムの導入は粉塵が環境に与える影響を軽減させる点や、社員の健康被害を防ぎ安全・安心な労働環境を整備する事になる点から、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標11「住み続けられるまちづくりを」に当てはまる取り組みと言えます。
また、従来の装置よりも少量の水で効率的に粉塵を抑制できるので、天然資源である水の利用効率が大幅に改善されるという点で目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標12「つくる責任つかう責任」にも当てはまります。

今後も経営理念「時代と共に、次代へ向けた地域社会づくりに貢献します」の通り、新たな知見・技術を柔軟に取り入れながら、豊かで健やかな地域社会を持続可能な形で追求し続けてまいります。

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