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織戸組×SDGs第21回~ハイブリッドラジコン草刈機~

お知らせ2023.06.30

弊社のSDGsへの取り組みを特集する「織戸組×SDGs」、過去には弊社の主力事業である砕石事業での取り組みとして、ハイブリッド建設機械ゴミ取りトロンメルをご紹介しました。

砕石事業は、主に建設機械(いわゆる「重機」「建機」)を使い山の岩石を掘削して、プラントで決まったサイズに加工したものをコンクリート・アスファルトの原料や道路の路盤材などの製品として販売する事業です。
今回は、弊社の砕石工場で導入されたハイブリッドラジコン草刈機についてご紹介します。

大きな土地の形状変更を伴う砕石(採石)採取跡地では、土砂災害の未然防止や景観の維持のためにも緑化が必須です。
その緑化管理を行う上での除草作業は、植生を維持するためにも必要となる作業です。

従来であれば、除草作業は刈払機を利用した人の手による草刈り作業がメインでした。
草刈り作業は長時間の使用による振動障害は勿論のこと、法面(斜面)での作業がメインとなるので足場が悪く作業効率も悪化、更には刈刃のキックバックによる反力で転倒の恐れもあり、周囲で作業している人との距離なども気にしなければならず、かなりの危険作業です。
また、特に雑草の繁茂著しい夏期の作業では熱中症や病害虫による被害の恐れもあります。

そこで導入したのがハイブリッドラジコン草刈機「神刈かみがり」です。

「神刈」はリモコンで稼働する草刈機で、100m程度離れた位置から操作してもまったく問題無く稼働します。
そのため、作業員が近づく事による接触事故の危険はほぼありません。
また、前進でも後進でも、どちらの進行方向でも草刈りが可能なため、方向転換による作業ロスが発生しない上に、巻き込みによる危険性もありません。

さらに、草丈が1m程度であれば「神刈」はグイグイと進み、ラクラクと草刈りが可能です。
実際は1.7m程度の高さの草丈でも作業が可能でした。

このパワフルさに加えて、雑草を刈り倒すのではなく刈りながらチップ化する機能もあるため、刈り終えた雑草を集める手間がないという点でも従来の草刈り作業と比較すると作業効率が大きく向上しています。

「神刈」はメーカー値45度の斜面でも、法面に平行方向に移動しながら、草刈り作業を展開します。
リモコン操作は法肩の平地で行えるため斜面に出る必要性が消滅する事により、傾斜地で刈払機を利用しての作業がなくなり、安全性も作業効率も大幅に上昇します。
また、「神刈」には専用のアプリがあり、アプリ画面では起動回数や現在の傾斜角を把握する事もできますし、異常情報なども一目瞭然で、この点も作業効率向上に繋がります。

ちなみに「神刈」はハイブリッド式という事で、草刈作業時にはエンジン駆動で力強く作業に従事しますが、移動時はモーターを使うため静かに走ります。
騒音の低減により砕石工場で働く社員の負担軽減にも繋がりますし、移動時はエンジンではなくモーターを使用する事で燃料使用量や温室効果ガスの排出量も抑えられると考えられます。

SDGsという観点では、作業の安全性向上という点で目標3「すべての人に健康と福祉を」に当てはまるほか、作業効率の上昇による生産性・働きがいの向上という点で目標8「働きがいも経済成長も」にも当てはまります。
それだけでなく、「神刈」の導入は、新たな技術の導入により作業方法を改善し事業の持続可能性を向上させる取り組みであるため目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に当てはまります。
また、「神刈」は腕力の無い人でも簡単に扱える事から、男女ともに全ての社員が活躍できる環境づくりに繋がる取り組みとも言えるため目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に当てはまります。
さらに「神刈」はハイブリッド式であるため、ハイブリッド式でない草刈機を使用するよりも環境にやさしく作業を進められるという点から目標13「気候変動に具体的な対策を」にも当てはまります。

弊社の砕石事業は1933年の初出荷から現在まで長年に亘って地域社会のインフラを支えてまいりましたが、今後も新たな技術を柔軟に取り入れる事で、持続可能な事業として地域社会づくりへの貢献を続けてまいります。

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