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織戸組×SDGs第8回~川崎市初のICT施工(後編)~

お知らせ2022.05.18

前回の「織戸組×SDGs」では、織戸・追川共同企業体が現在施工している麻生区内の尻手黒川線道路築造(擁壁)工事にて行われているICT施工のうち、UAVやレーザースキャナを用いた3次元測量と、3次元測量とSDGsとの関わりについてご紹介しました。

後編にあたるこの記事ではICT油圧ショベルやSDGsとの関わりについてご紹介します。
後程詳しく記載しますが、ICT油圧ショベルの使用を含めたICT施工は従来よりも安全かつ効率的に施工を進められることからSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」に当てはまると言えます。どのような点がこれらの目標に当てはまるかは、記事終盤でご説明します。

さて、前回の投稿から期間が空いているため改めてICT施工の定義を記載します。
ICT施工とは建設生産プロセスの下記段階においてICT(情報通信技術)を全面的に活用する工事のことで、「ICT土工」や「ICT活用工事」ともいいます。

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① 3次元起工測量
② 3次元設計データ作成
③ ICT建設機械による施工
④ 3次元出来形管理等の施工管理
⑤ 3次元データの納品
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見学会ではUAV測量などを見学しましたが、会場には【①3次元起工測量】や【②3次元設計データ作成】が終了した後の【③ICT建設機械による施工】の段階で使用する予定のICT油圧ショベルもありました。

一見すると普通の油圧ショベルのようですが、この油圧ショベルは必要な操作をセミオートでサポートして設計より深く掘ってしまうことを防ぐなど、正確な操作を助ける機能が搭載されています。

その他にも、リアルタイムでGPSや携帯電話の位置補正情報などから自己位置を算出し、②のプロセスで作成した3次元設計データをもとにした操作指示を操縦席に設置されたモニターに表示する機能もあります。

従来は、建設機械(いわゆる“建機” “重機”)を使用して施工を進める際に目印となる「丁張り」を設計図に合わせて設置する必要があり、建設機械の周りでその丁張りを設置するための人員が作業する、という環境でした。
しかし、上記の機能を持つICT油圧ショベルを使用することによって丁張りの設置は不要となり、建設機械の周りで作業する人員も削減されるため、生産性や安全性の向上につながります。

このように、前編の3次元測量や今回お伝えしているICT油圧ショベルの使用といった情報通信技術を活用したICT施工は従来よりも安全かつ効率的に施工を進めることができます。
SDGsという観点では、安全という点で目標3「すべての人に健康と福祉を」、効率的に施工を進められるという点で目標8「働きがいも経済成長も」や目標11「住み続けられるまちづくりを」に当てはまると言えます。さらに、ICT施工という新たな技術を導入して持続可能なインフラ整備を目指す点では目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」にも当てはまると言えます。

弊社の土木工事業では、地元企業として地域社会の土地造成事業・道路(舗装)・河川及び上下水道の整備・維持・補修といった住み続けられるまちづくりに関する長いキャリアを有しております。
今後も経営理念「時代と共に、次代へ向けた地域社会づくりに貢献します」の通り、次代を見据えて積極的に新たな技術を取り入れ、時代に適合した新しい建設業を目指してまいります。

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